高石 優真
Yuma Takaishi

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Statement

「記憶の潜在に問いかける装置」これは、私の一つのテーマである。メモリーという言葉が意味する二つの要素、「記録」と「記憶」とは。「記録」、映像や写真、文章、また彫刻や絵画として、あらゆるデバイスへ安定した形で保存、記載、記録されることを指す。「記憶」には3つのステップがあり、記銘、保持、想起、という順を追って、脳のメモリへインストールされる。脳をデバイスとし、曖昧な認識や情報を感覚的に記録する。言語やイメージではない、感覚や印象の情報を残すことが可能である。制作において、自身の記憶や経験の感覚の中枢から構築される不確定要素を情報化し、処理し、構築し、決定する。彫刻や絵画といったメディアへ移行する過程では、記憶の内部にあるいくつものふわふわとした、動的で、曖昧な存在をゆっくりと掬い取る作業。不安定で、不確定で、衝動的なそれを表現として置き変えたとたんに、不意に、記録という存在へ移り変わる矛盾がある。不確定だった要素が、それが何であるかを強制的にも、まざまざと見せつけられる。不意に移り変わる矛盾を、感覚のなかで解体し、不変的な状態から、変動的な状態へ、様々な技術や素材で形にしてゆく。瞬間の記憶に形を与えながら、美術作品が担える形を追求している。

Profile

1988年生まれ、多摩美術大学卒業。「記憶の潜在に問いかける装置」をテーマに、動物の骨などを素材とする立体作品を制作。2012年にクリエーターの為のスタジオ「桶屋」を設立。2015年には渋谷西武店のグループ展「Curious City」に出展。2016年、八王子に桶屋を移転、ギャラリーとスタジオ、シェアハウスを兼ね備えたスペースを設立する。

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